派遣で働くより正社員の方が安定してる。40代デザイナー派遣社員Tさんと話してそう思いました。

先日派遣時代の仲が良かった人と1年ぶりに飲みに行ってきました。当時は会社の業績が落ち込み大量の派遣切りが行われていた時でしたが、そこから別会社に移動して現在はデザイナーとして新たな職場で働いている40代のTさん。

人柄はとても良くて誰にでも優しくそれゆえ知り合いの新規事業を手伝ってと言われてお給料が振り込まれなかったりと、何かと振り回されていたTさん。

現在はどんな仕事をしてるの？と聞くと某有名家電メーカーに正社員がいる中にたった1人だけ派遣社員として働いていたが、”労働者派遣法”が改正されて、同じ派遣会社で5年間継続して働いていた人はそのまま、派遣社員として派遣会社に永遠に雇われ働く事が可能になったと言っていました。

40代で月収23万円？

しかし40代のTさんがもらえるのは時給¥1700円程。毎月の額面で27万円で健康保険や税金が引かれて手元に残るのは23万円。残業をするともう少し多くなるが、せめてもの救いは独身で実家ぐらしである事ですが、脂の乗った40代が貰うには少なすぎる金額ではないでしょうか…。

もちろんTさんもお金の事を考えていたし、会社はTさんにもっと働いてもらいたかったので、業務委託として働きませんか？とお願いしていたのに、やっぱり今の時期になって「業務委託としてこの金額で働いてもらうのは厳しい!!」と言い出して、結局派遣で永遠に働く事も諦め来年の3月から仕事を探すと言っていましたが、40代になると管理職を募集している会社が多くデザイナー職は全然ないと嘆いていましたが、果たしてどうなる事か..。

Tさんは無期雇用の話を貰えたので良い方だった

同じ派遣会社で5年以上働くと無期雇用として契約更新をしないで働く事が可能になり、いつ切られるか分からない不安と戦わずに働く事が可能となります。しかしその申告が出来るのが2018年の4月からで、その前に派遣切りにあえばもちろん働く事は不可能になり、事実17年働いた58歳の派遣社員の女性が記事になっていましたが。まさにこれが現実なのです…。

3カ月更新の契約で17年、突然の「雇い止め」 58歳派遣社員の思いは

派遣は常に労働法が改正され不安に悩まされる

僕も派遣で働いてた時期があり、派遣は働くのが楽なイメージがありました。面接には派遣会社の人が寄り添ってくれて、何かあれば相談出来る人がいつもいる。合否はその日の内に連絡が来て次の週からは働けて、20代前半で派遣をやっていた時は残業すると30万円オーバーのお金が貰えた時もあり、やるべき仕事は決まっていて社員のように責任感も感じなくて済む事もある。こちらの記事に詳しく書きましたが、能力があまりなくてもとりえあず働けるのが派遣であり、真っ先に人が切られるのも派遣です。大手企業で業績悪化した時に10人以上いた派遣仲間が最終的には3人になった時はびっくりでしたが、

常に法が改正されて雇用が安定せずいつ切られるか分からずビクビクしながら生きるなら正社員になるしか道はないのです。

でも、正社員にどうやってなったらいいのか分からない。自分に合ってる仕事が分からないという人は正社員だけを扱ってる求人会社のワークポートがあるのでここに行って話を聞いてくるに限ります。僕も実際に行ってきたら10社も紹介してもらえたし、知り合いに教えたら3社との面接が決まったりと嬉しい話を聞きましたよ。

無職の40代は自殺率が高いので要注意!!とりえあず働くに限ります。

正社員の仕事を紹介してとお願いしてるのに、こんな仕事やだーとウダウダ言って楽な派遣の仕事をしながらクビが切られた時は今の時代が悪い!!社会のせいだ!!と誰かのせいにしながら焼け酒を飲む。

警視庁の2016年度自殺者数リストを見ると

2016年の自殺者は21897人いて男性が15121人。そのうち40代が3739人で無職者が12874人で、勤め人は6324人もいるのです。

働いてたら人間関係、仕事の多さから鬱になり自殺する人もいるし、仕事が無ければ社会から見放された気分になり明日の生活費もなくなり自殺する人もいるのだが、それでも仕事がない人の方が自殺率が多いのでとりえあず働いてた方が自殺しないで済む確率が高くなるのが分かります。

Tさんはとても良い人だから人を雇えるぐらい稼げるようになったらいつかは雇ってあげたいんだけど、好きな人と一緒に働く事程危ない事はなく、優しさだけでは儲からないのが会社なんですよね..。