堤大介さんと言えば、ピクサーのアートディレクターで、堤さんが描くコンセプトアートの世界がそのまま3DCGの映像になるお仕事をしています。僕も前々から堤さんの描く柔らかいのに立体感がある光と影の入り方が絶妙で、とっても明るくて元気が出る感じが好きでしたが、なんとそのタッチをそのままショートフィルムにするという作品を制作されたんです。
何はともあれまずはこちらの予告編をみてください。
堤さんのブログにはこの短編映像を制作した経緯が書いてますが、相当大変だったみたいです。また制作するにあたりコンセプトアート等も掲載されてますよ。残念ながら日本での公開はまだ未定の様ですね。だけど予告編だけでこれだけ楽しみな作品絶対見れる日が近々きそうですね。三鷹の森美術館とかで上映してくれないかな。
Welcome to Daisuke Tsutsumi”s Blog
仕事のサイドで作った自主制作短編映画ダムキーパーですが、昨日、無事、完成しました。アニメ映画のアートディレクターであるロバートと僕の二人が、何を血迷って脚本、監督をしたかと言いますと、「自分ができないと思っていた事に挑戦する事で学ぶ」という事をしたかったからです。
自分ができない事をすると言う事は、沢山の壁に当たり前のようにぶつかるということでした。この道でやってきたいつのまにか芽生えていたプライドも捨てなければならなかったし、恥ずかしい思いもいっぱいしました。 そして今までないほどに映画作りというものの、基本を勉強しなければなりませんでした。
だからこそ、そこから生まれた達成感がありました。
自主映画といえ、70人以上をまきこんだプロジェクトになったことで、沢山の出会いも生まれました。
サポートしてくださった多くの人にはやく観てもらいたいのですが、
商業用に作っていない作品の難しいのは、ある程度映画祭を回るまでは簡単に一般公開できないというルールがあります。
日本の映画祭のどれかひとつにひっかかればいいのですが、是非、日本の方にも観てもらえる日が早く来てくれるよう願ってます。
その間、映画の予告編、メーキングオブのドキュメンタリー映像、ファンドレーズのショップ(なにせ自主制作なので、大赤字!ーー笑)など、2014年もダムキーパーの旅は続きますので、皆さん応援よろしくお願いします。
とにかく今は映画製作が一段落しましたので、餅でも焼いて正月を家族とむかえる事だけ考えております。
堤さんのブログからはこちらの画像をクリックするとそれぞれ大きく見る事ができます。
堤さんがピクサーのアートディレクターというだけでも凄い話ですが、世界中の有名なクリエイターに絵を描いてもらい1冊の本にしたスケッチトラベルというチャリティー本を出版する企画を自らし、宮崎駿さんにも描いてもらった有名なお方なんです。
Dam Keeperでアニメーションを担当するErick Ohさんのメイキング映像。
Animation process in The Dam Keeper from Erick Oh on Vimeo.
堤大介さんの事がもっと知りたくなったらこちらの記事も合わせて読むと楽しいですよ。
●ピクサーのアートディレクター堤大介が語る、「クリエイティヴ至上主義」の現場
何かあるものをフォトリアルな3DCGに作れる技術も大切だけど、こうやってオリジナルキャラクターと世界観を作れる力は相当強いですよね。絵を描く勉強もしなきゃ行けないなと改めて実感しました。